ブルーレイディスクの魅力

新世代光ディスク「ブルーレイディスク」

地上デジタル放送が全国各地でスタートしており、デジタルハイビジョン放送が、徐々に私たちの生活の中でも、一般的になってきています。
そして、臨場感あふれる高精細な映像を、存分に楽しむことができるハイビジョンテレビや、さまざまな種類のハイビジョン対応機器が、身近なものになってきました。

今日、ますます映像の高画質化が加速しており、インタラクティブ機能も追求されています。
そして、エンターテインメントが進化するとともに、さらにデータの大容量化が求められるようになっています。

新世代の光ディスクといわれる「ブルーレイディスク」は、ハイビジョン映像はもちろんのこと、将来の映像の楽しみ方まで思考して開発されました。
DVDやCDと同じ直径12cmのディスクなのですが、容量はDVDの約5倍という大容量を可能にし、さらに高転送レートを実現しています。

ブルーレイディスクなら記録容量で困ることなく、映画を美しいハイビジョン画質で鑑賞することができます。
また、映画を1枚のディスクに収録できるので、臨場感あふれる映画館さながらの迫力満点な映像を、自宅でも楽しめるのです。

さらに、圧縮方式を採用することで、7時間以上のハイビジョン映像を収録することも可能になります。
その上、インターネットと接続したり、インタラクティブ機能を搭載したりと、ブルーレイディスクの登場によって、これまでに体験したことがない映像の楽しみを実現することができるのです。

ブルーレイディスクの魅力

最近では、映画などのDVDソフトが新しく発売されると、それと同時に、「ブルーレイディスク版」も発売されることが少なくありません。
ブルーレイディスク版では、DVDよりもさらに画質が美しく、特典映像なども入っていて、とても魅力的だといわれています。
ブルーレイディスクもDVDも直径12cmと、見た目にはそれほど変わりないようですが、実際には、DVDと比べてどんな点が違うのでしょう。
ブルーレイディスクとDVDのソフトの違いを挙げて紹介します。

ブルーレイディスクには、いくつかの種類があります。
データを一度だけ記録できるのが「BD-R」、データを書き換えることができるのが「BD-RE」、再生専用なのが「BD-ROM」で、これらの3種類が、現在もっとも主流となっています。
そして、市販されている映画などのソフトは、「BD-ROM」を用いています。

また、DVDと同じように、ブルーレイディスクには、片面1層と片面2層という2種類あります。
片面2層式の構造は、記録する面を2面張り合わせたものになっています。
ブルーレイディスクの場合では、容量が、1層では25GB、2層では倍の50GBの容量があります。
ブルーレイディスクとDVDには、この容量に大きな違いがあります。
DVDでは、記録できる容量が、1層式の場合は4.5GBしかなので、ブルーレイディスクでは5倍以上の容量があることになります。
それが、ブルーレイディスクの魅力の1つなのです。

大容量のブルーレイディスク

ブルーレイディスクは、DVDと比べて、かなり多くのデータを記録することが可能ですが、それはどうしてなのでしょうか。
2層式ブルーレイディスクの場合は、1層式のDVD10枚分ものデータを記録できるということになります。
なぜ、そのようなことが可能になったのか、その理由をざっと説明します。

データをディスクに記録するためには、レーザー光線を使用します。
ところが、ブルーレイディスクとDVDでは、レーザーの使用する種類が異なるのです。
CDにおいても、違った波長のレーザーを使用しています。

簡単に言うと、しっかりとデータを残すために、密度を増やしたことで、データをより多く記録することが可能になったのです。
また、さらに高密度にデータの記録を記憶するには、波長のより短いレーザーによって、細かく記録することが必要になります。

光は、赤色から紫色へ向かうほど、波長が短くなります。
DVDでは波長650nmの「赤色レーザー」が使用されています。
それに比べて、ブルーレイディスクの場合は、「青紫色レーザー」という波長405nmのものが使用されているのです。
この青紫色レーザーを用いたことで、ビームスポットを微小化することを実現したのです。

さらに、集束能力の優れた対物レンズを使用し、それを組み合わせることによって、非常に小さな光の焦点(スポット)に絞っているのです。

その結果として、DVDの約5倍もの容量を記録することが可能になったのです。

ブルーレイディスクの可能性

ブルーレイディスクの登場により、大容量化を実現して、これまでには実現できなかった、たくさんのことが可能になりました。
例えば、次に挙げるようなことです。

・大容量の高画質映像を収録することができます。
・字幕や音声の種類を、今よりも広めることができます。
・音声技術をより高性能なものにすることができます。
・映像特典やさまざまな特典映像も、数多く収録することができます。

そのほかにも、ブルーレイディスクでは、さまざまな色や動きなどで演出された、メニューやポップアップを使用できます。
また、シーンを検索するなど、見たいシーンを抜粋して繋げたりすることもできます。

このように、容量を大きくしたことで、さまざまな可能性が高まったのです。
実際、映像においては、DVDでこれまで使われてきた画像圧縮技術「MPEG-3」というエンコードに加えて、さらに「MPEG-4 AVC High Profile」を採用しています。
これは、放送業界や携帯電話などで主流になってくるといわれています。
また、映画フィルムの本来の画質に、非常に近い情報量をたった1枚のディスクに収録できる技術なのです。

ブルーレイディスクは、DVDと比べて高性能なので、それだけ製作する際に複雑な工程を踏む必要があります。
しかし、できる限りコストを抑えるために、DVDと同じような工程によって制作できる方法を考慮しています。
今後、このような努力によって、ブルーレイディスクのソフトは、徐々に低価格になっていくでしょう。

ブルーレイディスクの登場

ブルーレイが登場したことで、ハイビジョン画像をディスクに録画したり保存したりできるようになりました。
臨場感あふれる迫力ある映像や、高音質の5.1chサラウンドまでも、たった1枚のディスクに記録することができます。

また、ハイビジョンの楽しみ方は、ただ「見る」ことだけではありません。
ハイビジョンビデオカメラが登場したことで、自分でもハイビジョン画質による撮影を楽しむことが可能になりました。
ブルーレイディスクなら、そのままの高画質で、ハイビジョン映像を残すことができます。
しかも、感覚的にはDVDと同じように、見たいシーンをいつでも素早く検索できます。

ブルーレイディスクは、パソコンのデータを保存するなどにも役立ちます。
大容量のデータをダウンロードしたり、オーディオや写真機能が増えたりすることで、より容量の大きい記録メディアが必要になってきます。
また、電子メールが普及したことや、資料や情報など紙を使わないで、コンピューターによって処理や保存を行なえるようになり、急激に必要となる容量も増えてきています。
ブルーレイディスクは大容量なので、1枚のディスクだけで、パソコンのデータを充分に保存することができるのです。

ブルーレイディスクとは、ハイビジョン番組を保存することはもちろん、高画質で映画やゲームなどを思う存分楽しめる、これまでにはなかったエンターテインメントの世界を実現させる、新世代フォーマットなのです。
ブルーレイディスクによって、さらに上質な映像体験を期待することができます。

ブルーレイディスクの歴史

ブルーレイディスクの誕生は、CDの登場から始まります。

1980年代初めにCDが登場しました。
これにより、それまでの記録メディアと比べ、データを保存したり検索したりする機能が、著しく向上しました。
CDは、それほど大きくない容量のデータや音声を記録するには、非常に便利で役に立ちました。

ところが、1990年代になると、より大きな記録容量が備わった、メディアの需要が高まってきました。
それにより、記録容量がCDの5倍〜10倍ある、DVD規格が誕生しました。
記録容量が増加したことによって、高画質の映像も記録することができるようになりました。
また、大きな容量が必要なデータに関しても、対応することが可能になりました。

現在では、ハイビジョン映像が、徐々に一般的になってきていることもあり、大容量の記録が可能な新たなメディアが期待されています。

1991年、ソニーでは、高画質映像時代に先駆けて、大容量の次世代光ディスクを研究し始めました。
その結果、「ブルーレイディスク」が誕生したのです。
ブルーレイディスクは、25GB〜50GBという大容量を可能にし、ハイビジョン映像や、それよりも高画質な映像を記録することができる能力をもったディスクです。

現在使用されている記録メディアにおいて、ブルーレイディスクのように大容量のデータを確保したり、ブルーレイディスクと同じレベルの高画質を記録できたり、インタラクティブ機能をもったフォーマットは、ほかにはないのです。

地デジ時代にはブルーレイ

2011年以降、地上デジタル放送開始によって、日本のテレビ放送は全面的にデジタル化され、美しく優れた機能のハイビジョン放送が身近なものになります。
それに伴って、臨場感あふれる高精細映像を存分に楽しむことができるハイビジョンテレビや、ハイビジョン対応のさまざまな映像機器が、今後次々と発売されるでしょう。

近年では、DVDプレーヤーがかなり普及しており、中でも録画機能の付いたDVDレコーダーの普及率が高まってきています。
そして、私たちの生活において、もっとも身近なデジタル家電の1つとして扱われるようになっています。

しかし、ハイビジョンの番組を、高画質のままで、DVDに保存することができないことをご存知ですか?
ハイビジョンの番組を、DVDに記録するためには、標準画質に変換してから記録することになります。
なぜなら、現在のDVD規格では、ハイビジョンの映像を、そのままの画質で記録することはまだできないからです。
もし、ハイビジョン映像をDVDに記録できても、DVDで記録可能な容量では、最大でも30分は録ることができません。
つまり、地上デジタル放送が始まれば、DVDとは違う、容量のさらに大きい記録ディスクが必要になってくるのです。

ブルーレイディスクは、次世代ディスクとして、DVDに代わる光記録ディスクです。
ハイビジョン放送を、高画質・高音質でディスクにそのまま保存でき、長時間記録することも可能です。
このように、ブルーレイディスクとは、まさに地上デジタル時代に求められる、容量の大きいデータを記録することを実現するディスクなのです

ブルーレイ機能の具体例

ブルーレイディスクはさまざまな魅力がいっぱい詰まっていますが、この大容量を活かしたソフトが、もうすでにいくつか発売されています。

これまでのDVDでは、本編とチャプター画面が分かれており、チャプターを選択するには、本編の再生を一端停止して、チャプター専用画面へ進む必要がありました。
ところが、ブルーレイディスクでは、本編を再生している間でも、同時にチャプターを再生することができるのです。

具体的には、本編の再生中にも、画面の下部にチャプターが表示されます。
見たいシーンを選んで、そのシーンへ飛んですぐに見ることができます。
また、作品によっては、大容量のブルーレイディスクの特徴を活かして、DVDの封入特典として付いていた小冊子などを、静止画ファイルで収録しているものもあります。

また、見たいシーンだけでなく、字幕や音声、そして特典なども、再生している途中に選択することができます。
音声データを圧縮しないで収録することによって、迫力のある高音質サラウンドを楽しむこともできます。
サラウンドデータを非圧縮で収録可能なのも、大容量のブルーレイディスクならではです。

もう1つのブルーレイディスクだけの機能は、「ピクチャー・イン・ピクチャー」というものです。
これは、再生している画面に、もう1つ別の画面を表示させることができる機能です。
例えば、あるシーンを再生しているときに、もう1つの画面で、その作品の解説や、そのシーンのメイキング映像などを見ることが可能になります。
実際には、まだこの機能を用いられた作品はあまり出回っていませんが、今後、このように進化したソフトが徐々に増えてくるでしょう。

PS3でブルーレイ

2007年末より、ブルーレイディスクレコーダーの売り上げが、急激に上がってきており、高画質・高音質を楽しむことができるブルーレイディスクのソフトも、着実に発売タイトル数が増加しています。
しかし、ブルーレイディスクレコーダーの価格は、10万円以上と高めなこともあり、それほど一般的にはなっていないようです。
そこで注目して欲しいのが、ブルーレイディスクドライブを内蔵しており、ブルーレイディスクソフトをリーズナブルに再生して楽しめる「プレイステーション3(PS3)」です。
現在では、数万円で購入できる安価なDVDプレーヤーはありますが、安価なブルーレイディスクプレーヤーは国内市場では販売されていません。
今の段階では、15〜20万円前後やそれ以上の価格の高級モデルばかりです。

PS3は、ゲーム機としては、抜群の高性能に引けを取りませんが、価格が高すぎると指摘されることもあります。
ただ、ゲーム機としてだけで捉えるのなら、安いとは言えませんが、ゲームを楽しむ以外にも、DVDやブルーレイディスクを再生できたり、その他にも、静止画や動画、音楽の再生ができたりと、総合的なAVプレーヤーとして見ると、決して「高い」とは言えないと思います。
むしろ、「安過ぎる」と言っても良いでしょう。

PS3と同じ水準のDVD・ブルーレイディスクの再生機能が備わったプレーヤーを発売しようとするなら、安くても10万円近い価格になってしまうでしょう。

「HD DVD」が敗北した理由

2008年2月19日に、正式に、東芝が「HD DVD」の撤退宣言をしたことにより、事実上、ブルーレイディスクが、次世代DVDの標準規格と決まりました。
それでは、なぜHD DVDが敗北してしまったのでしょうか?

この発端となったのは、今年に入って、米大手映画配給会社の「ワーナー・ブラザーズ」がブルーレイを支持したことです。
この影響から、米国では大手の小売店「ウォルマート・ストアーズ」や、大手のDVDオンラインレンタルショップなどが、ブルーレイだけを扱うことを決めました。

コンテンツや流通の面から、HD DVDが敗北したことによって、局面が大きく動いたというわけです。
では、そのような動きになった理由はそもそもなんだったのでしょうか?

コンテンツメーカーがブルーレイを支持した大きな理由は、その容量の大きさと、コンテンツの保護機能にあると言えます。
コンテンツの保護機能については、HD DVDは「AACS」を採用しており、それに対して、ブルーレイは「AACS」に加え、「BD+」、「ROM MARK」を採用しています。

「AACS」は、DVDの「CSS」と比べれば、非常に高いコンテンツ保護機能があるのですが、すでにハッカーが「AACS」をハッキングしてしまっており、HD DVDビデオのコピーに成功しています。
ハリウッドとしては、ビデオコンテンツの長期的なディストリビュートを望んでいるので、このことも不安な要因であったのでしょう。

また、ブルーレイとHD DVDの機器を販売しているメーカーを比べると、世界的に影響力をもつAV機器メーカーの「ソニー」が、ブルーレイ側に立ったことも、HD DVDが敗北した要因となったのではないかと思います。

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